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年間第25主日:光の子らの賢さとは?ヒントは自分が置かれたその場に

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2019年説教の年間テーマ=「召ばれています、いつも」

年間第25主日(C年)の説教=ルカ16・1~13

2019年9月22日

総務省は16日の敬老の日に合わせ、65歳以上の高齢者の推計人口(9月15日現在)を発表しました。(讀賣新聞大阪本社、2019年9月16日朝刊)

日本の65歳以上人口は28.4%、世界1

それによりますと、今年は団塊の世代(1947年~49年生まれ)が70歳以上になる年にあたり、70歳以上の人口は2,715万人となりました。総人口に占める割合は21.5%に達しています。団塊の世代が全員75歳以上になる2025年にかけて医療費や介護費が大幅に増えていくと見込んでおり、「全世代型社会保障」制度の実現や、働く意欲のある高齢者の就業機会の確保に取り組む方針であるといいます。

因みに、65歳以上の人口は3,588万人で、総人口の28.4%を占めています。そこで、65歳以上の高齢者の割合が高い国を見てみますと、世界201の国、地域の中で日本は最も高く、2位にイタリア(23.0%)、3位にポルトガル(22,4%)となっています。

高齢者の就業拡大を目指す政府の方針に呼応し、企業も定年の延長など柔軟な対応を進めています。深刻な人手不足を背景に、ノウハウを持ったシニア層の存在感が増しているところです。

政府は高齢者、女性の就業拡大を目指し

「仕事を続けているおかげで毎日いきいきと暮らせている」と、化粧品大手ファンケルで通信販売の注文処理を担う佐藤かよ子さん(67歳)は笑顔を見せます。同社は2017年4月、65歳までだった再雇用の年齢制限を撤廃しました。それは、若い世代に技術や経験を伝えてもらうことが狙いであるということです。

他の会社でも、パート、アルバイトの定年を延長したり、他の企業で定年退職した後に、転職してくる従業員が増えているのが現実です。ニッセイ基礎研究所の斎藤太郎・経済調査部長は「人手不足を背景に、企業は働き手を増やしたいというニーズが強い。高齢者が長く働く流れは今後も続くだろう」と話しています。

家庭では家事の省力化が大切なテーマに

中でも女性の働き手は、その増加が顕著です。高齢者女性の就業意欲の高まりも、かたちとなって現れています。高齢者に限らず、若い女性の働き手が増えているのも、また、事実でしょう。そのような方は、育児と仕事に追われているのが現状です。したがって、家事の省力化は大切なテーマとなっています。中でも、食に関する配慮、工夫は家庭全体にとっても、重要な出来事であろうと思います。

時間短縮のポイントを教える料理研究家も

特に「夕食」に関する時間短縮のポイントを、料理研究家の上田淳子さんが提唱しています。(京都新聞2019年9月12日朝刊)つまり、「レシピ分け」を提唱しているのです。「前日仕込みで夕食時短」というわけです。「残業などでその日に食べられない場合も、肉は冷凍できるし野菜も冷蔵で数日持つ。おいしく楽に続けられ、家族も喜ぶ調理法です」とお勧めの理由を、上田さんは話しています。

日常生活の「危機管理」ができたとしても

現実の生きる現場では、わたしたちは自然と「危機管理」のあれこれを考えようとしています。最良の姿をいきなり見つけることはできないかもしれませんが、自然とその方向への動きを起こしているのです。高齢者の動き、若い方の動き、そのニーズと内容は異なっていても、それぞれに的確な動きを起こしています。こうして、わたしたちの生きている社会は発展していくのでしょう。お互いは繋がっているからです。

年間第25主日:どんな召し使いも二人の主人に仕えることはできない。
年間第25主日(C年)の聖書=ルカ16・1~13 〔そのとき、イエスは弟子たちに言われた。〕 《「ある金持ちに一人の管理人がいた。この男が主人の財産を無駄遣いしていると、告げ口をする者があった。そこで、主人は彼を呼びつけて言った。『お前について聞いていることがあるが、どうなのか。会計の報告を出しなさい。もう管理を任せておくわけにはいかない。』

今日の福音は、まさに、この繋がりを感じさせるイエスの話です。とはいっても、分かりにくい話です。しかも、弟子たちに向けて話されたものです。

永遠の命に至るための備えをしているか

実に、「不正な富を利用して、友人を作りなさい」という言葉は、イエスのおっしゃりたいことを分かりにくくしているように思います。イエスご自身の言葉だからです。ところが、当時の商習慣を背景にして考えますと、管理人が証文を書き直させた意味が分かります。

律法では同胞から利子を取ることが禁じられていましたが、現実には、負債額に利子分を上乗せした額を総額とする証文を作成していたようです。管理人はこの利子分を差し引いて書き直させたのです。不正を行うどころか、守るべき律法に立ち戻ったのです。不正をせずに窮地を脱出する道を切り開いたのです。「自分を家に迎えてくれる者」を作ったのでした。

実に抜け目のない振る舞いですよね。同時に、主人も負債者に感謝されることになったのでした。さすがに、これを思いついた管理人を褒めざるを得なかったのでしょう。

ここで気になるのが「不正な富」という言葉です。不正な手段で獲得した富というのではなく、ここでいう「不正な富」とは「この世の富」という意味です。この世を生きるために与えられている富です。しかし、この世は永遠ではありません。このことを知っている人は、富を、蓄えるためにではなく、友を作るために、つまり、貧しい人に施すために使うのです。これが永遠の救いに、住まいに迎えられるために行うべき「賢さ」であるとイエスはおっしゃりたいのです。

自分が置かれている状況をよく見てほしい

「光の子ら」よ、自分の置かれている状況がどんなに危ないものなのか知っていますか、気づいていますか? 救いを求める姿勢は本物ですか、表面的で終始していませんか?

今、この世に生きているイエスの弟子たち、わたしたちに向けて言われ、求められている「抜け目のない」対応、賢さに気づきましょう。生きるための危機感には敏感なわたしたちですが、救われることへの危機感に対してはどうでしょうか。「前日仕込みで夕食時短」というわけにはいきませんが、知恵を遺憾無く発揮したいですね。

イエスは熱いメッセージを発しておられます。

 

【9月22日】年間第25主日(C年)の聖書はこちら

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