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復活節第4主日:自分の魅力とは?イエスの前で見つめ直すともっと豊かになる

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復活節第4主日(A年)の説教

2023年(A年)説教の年間テーマ=み言葉は「救い」の見極め

復活節第4主日(A年)の説教=ヨハネ10・1~10

2023年4月30日

自分の魅力を生かした生き方ができれば…

この世に生を受けているすべての人、一人ひとりはそれぞれに何かの役割があるからこそ「ここに」存在しています。そして、一人ひとりのいただいたタレントは違いますし、それぞれに個性があります。同じ兄弟姉妹でも、何かがどこかで違います。違うからこそ人との交わりを持つように向けられていくし、そうすることが楽しいし、刺激を受けるし、より成長していけます。相手の方が自分にないものを持っているからです。そして、魅かれあっていきます。つまり、「その人」としての魅力が、そのかかわりを通して豊かになり、外に見え、感じられる形で輝いていっているからでしょう。

その「魅力」が、ひょっとすると、その人に託された役割、召命なのかもしれません。つまりは、その「魅力」を生かした仕事、生き方を取得できれば、自ずと、その業を通して、他者に奉仕する楽しさに変わっていくのではないでしょうか。そうなったときに、同時に、自分が「生きている」ことの充実感を味わうことができます。一般的に言われる「仕事することが楽しい」ということにつながるのです。なぜかといえば、その先に、その人の中では意識されていないことでしょうが、必ず喜んでくれる人々がいることを知っているからです。これがまた、心身の健康源となり、さらなる前進を遂げることができます。

比較ではなく、神の前での自己評価が必要

大事なことは、他者と比較して自分の能力を判断しないことでしょう。そうすることによって、場合によっては落ち込んだりします。なんといっても自分の「魅力」を重要視することです。決して自惚れることではありません。他者のために役に立っている「わたし」という自己評価を神の前ですることです。そのためには神の力、「祈り」が大切になってきます。なんといっても、一人ひとりは神から託された役割があるからです。必ず、神の助けがあるはずです。だから願い、祈るのです。

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今日の福音は「善い牧者」の例え話です。この話しに続く「イエスは善い羊飼い」の話しの中で「良い牧者はいのちを捨てる」という表現が5回も繰り返し出てきます。善い牧者の自らの仕事にかける意気込みというか覚悟をうかがい知ることができます。

政治家にも求めたい「善い牧者」の心構え

衆参5選挙区の補欠選挙が23日投開票されました。「衆参補選 自民4勝1敗」という大きな見出しが目を引きます。(南日本新聞2023年4月24日朝刊)どの候補も選挙戦中は頭を下げてお願いして回ります。美しい言葉、表現力を生かして語り掛けます。確かに、この時はその目標に向かって純粋で、果敢で、一生懸命なのでしょう。

一般には、「地位は人を作る」といいますが、果たして国政に出られた新人の議員のみなさんはいかがでしょうか。どうか「魅力ある政治家」になってほしいものです。これまでは裏切られっぱなしで、これでは国民の関心が薄れていってもしょうがない気もしますが、でも、自分たち(国民一人ひとり)のことです。他人事として放っておくわけにはいかないのです。だから苦しむ人が増えるんですよね。政治家が自己満足、自己利益のみを追求する策に没頭し始める度に、苦しむ庶民が増えていくということです。

真の善い牧者は自分の命を懸けて羊を守る

他者に向かおうとする人としての健康的な動き、国民の幸せを願って奉仕する姿勢があればこそ、予期しないプラスアルファの実りが返ってくるものです。このような体験は、日常の卑近な生活現場で味わっていることではないですか。そして、ますます自分の仕事に熱が入っていくものだと思います。

いずれにしても、福音書の「善い牧者」は、羊のために自分の命を捨てるほどに「牧者業」に専念します。これが、イエスの言う「善き牧者」であるための条件です。表現を換えれば、牧者としての心構えです。覚悟です。

トヨタ自動車を世界的なブランドに育て上げた立役者で、去る2月に97歳で死去した豊田章一郎名誉会長のお別れの会が、東京千代田区のホテルで開かれました。東京での式典で、現トヨタ会長で長男の章男氏は「苦心してモノが出来上がったとき、誰かが使って喜んだり、助かったりしたとき、この上ない喜びと感動に包まれる。だからもっと勉強して、働いて、もっとよいモノをつくろうと思う」。章男氏は父のこの言葉が忘れらないとし、「トヨタのものづくりと人づくりを継承していくことを誓う」と感極まったといいます。(同上紙2023年4月25日朝刊) 

この元会長の言葉に、「働くこと」の意義と喜びが表現されているように思います。そして、人間の真の姿が現れているのではないでしょうか。人とのかかわりの中で自己評価がなされるし、それがまた、神からの評価にもなっていきます。

イエスこそ私たちの魅力を増してくださる

多くの人が喜ぶ姿を見ることができるためには、自分の人間的欲求との闘い、また、他社との激しい先陣争い、一方で、利用者の方々のニーズは何かを求めての洞察力とその努力、それを含めたモノの完成、これらすべてがスムースに進むわけがありません。かなりの時間と労力が費やされた割には効果が上がらなかったり、失敗を何回も繰り返しつつやっと念願のモノが出来上がると、これまでの苦労もなんのその、満面の笑顔が出るものです。その先に喜んでくれるであろう人、ヒト、ひとの顔が見えるからです。

善い羊飼いであるイエスの業は、それ以上の、例外のない全ての人を元気づけてくれるのです。人間としての弱さと闘い、迷い苦しむ人々(羊)との出会いを求めて、今日も善き牧者・イエスは散歩に出かけます。

神に背を向けて孤独と不安のなかで生活しているわたしたち一人ひとりを、あわれと思ってくださるイエスの心こそが、わたしたちがいただいているタレントをさらに生かし、「わたし」の魅力をさらに増してくださるのです。散歩しているイエスに出会いましょう。

一人ひとりの召命は、こうして生まれてきます。イエスを真に信じ、愛していますか。

 

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