主の降誕:天においては神に栄光、地においてはすべての人々に平和!

主の降誕(B年)の説教=ルカ2.1~14

2011年12月25日

主との出会い

「ローマ皇帝から全世界に人口調査を命じる勅令が発布された」という書き出しで、今日の福音は始まります。イエスさま誕生が歴史的事実であることを物語るルカの意図を感じます。そうです。キリスト教は、単なる神話や童話に基づくものではないことを言わんとしています。

今年もクリスマスを迎えました。大震災で大きな被害を受けられた地域の方々にとって、どのようなクリスマスなのでしょう。当時の人々が苦しみからの解放を願って待っていたメシアは、期待はずれの(?)弱々しい姿で登場したのです。

人々が描き続けてきた救い主のイメージは、偉大な力に満ちた強い姿の権力者でした。ところが、天使たちが羊飼いたちに示した救い主のしるしは、王の宮殿でもなく、はなばなしい神殿でもなく、貧しい洞窟の飼い葉おけに横たわる幼子でした。

自分が置かれている今の環境に影響されて、期待感は異なります。例年ですと何もそう感じないクリスマスでも、何か大きい嫌な出来事があったあとのクリスマスは、それこそ「期待はずれ」の、何かが足りないクリスマスなのかもしれませんが、・・・。

それでもクリスマスは来るのです。気持ちの中で何か矛盾を感じつつも、それを押し進めるしかないのです。こうした現実の中で、クリスマスのメッセージは何かとさがそうとすれば、人の中にうごめく野心、エゴイズムに突き当たります。財産がない、お金がない、才能に恵まれないこともありますが、人間にとって、最大の不幸は自分を世界の中心におこうとするエゴイズムです。愛のない状態です。

主の降誕【クリスマス】今日、あなたがたのために救い主がお生まれになった。
主の降誕の福音=ルカ2・1~14 そのころ、皇帝アウグストゥスから全領土の住民に、登録をせよとの勅令が出た。これは、キリニゥスがシリア州の総督であったときに行われた最初の住民登録である。

イエスさまの誕生の始まりから、メシアの矛盾はありました。宿屋に空きがなかったのです。そしてエジプトへの逃亡を余儀なくされます。人の欲望に振り回される生活を強いられます。そうなればなるだけ、イエスさまは人への愛の炎を増し加えられます。荒廃しかけている一人ひとりを奮い立たせるのです。

ここにクリスマスの真の意味があります。今の自分の生き様の中で実感してみたいです。実感できたときに、「期待はずれ」もなくなるのでしょう。そして、心身の安らぎを得ることができるようになると感じます。
願わくは、そうありたいものです。

「天においては神に栄光、地においてはすべての人々に平和!」

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