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年間第31主日:最高の掟は愛。互いに「お大切に」 しあうこと

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年間第31主日(B年)の説教=マルコ12.28b~34

2012年11月4日

主との出会い

日常、わたしたちの周囲を見渡しますと、何かに疲れ果て、慌てたり、落ち着きがなくなったりと、いろいろな生き方を見てしまいます。しかも、以前だと信じられないような事件事故が次から次へと起こります。

現在、毎日のようにテレビ、新聞で報道されている尼崎事件などに至っては、複雑であり、解明するにも時間がかかりそうな気配です。しかし、「人」であるかぎり、やさしさ、温かさ、ぬくもりを感じ、もっていることに間違いはありません。何かの都合で「眠っている」のでしょう。わたしたち日本人が、普通に大事にしてきたことが、何かの間違いですっかり姿を変えてしまったような気がします。

それは何かといえば、「お大切に」という、血の通ったひと同志の交流です。人と人との交流ですから、双方が「お大切に」なのです。それが「わたし」だけが大切にされることに走り過ぎてしまっているのかな。

今日の福音に登場する律法学士は、まさに、失われた大切なものを取り戻すために、イエスさまのところに来たような気がしてなりません。「すべての戒めの中で、どの掟が第一ですか」。彼は、当時の社会では、宗教者として力ある指導者であったはずです。ところが、先祖からの言い伝えなどを含め、律法を複雑にし、枝葉末節にこだわり、本来の律法の心を見失っていることに気付いたのでしょう。イエスさまを通してその原点に立ち返ろうとしているのです。

イエスさまは答えます。「心をつくし、魂をつくし、知をつくし、力を尽くして神を愛せよ」「自分を愛するように隣人を愛せよ。これより大事な戒めはない」と。

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イエスさまは「愛」が最高の戒めであるといわれます。どうしてそうなのでしょうか。しかも「お互い」の関係がその根底にあります。そうです。わたしたちは互いを必要として生きているのです。一人ぼっちでは生きてはいけません。分かりきっていることではありますが、「お大切に」しあうことの中に、わたしたちの成長がありますし、自ずと愛を一番大事にしている生き方につながっていきます。愛がわたしたちの生きる原動力になっているのです。

律法学士はすがすがしい気持ちで、納得して帰ったことでしょう。

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