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年間第32主日:「未来の現実」にあわせた今を変える勇気が大事

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年間第32主日(A年)の説教=マタイ25.1~13

2011年11月6日

神のみことば

どの国、どの国民にも慣習なるものがあります。したがって、自分たちの感覚では、考えられないような出来事もたくさんあるような気がします。それは時の移り変わりの中でも、さまざまな形を見せてくれます。

例えば、「飲酒運転追放」に伴い誕生したノンアルコール飲料は、ビールだけでなく、ついに「焼酎」まで来てしまいました。昔では考えられないことです。わたしの記憶の中に、車の運転席の横に、一升瓶を置いて運転していた叔父を思い出します。ノンアルコール焼酎を運転席の横に、・・・が日本の慣習になるのでしょうか。

結婚式にしても、今では、かつては想像もできなかった場所、方法で行われます。もう少し、「結婚」の意味すること、目指していること等にも、注目してほしいものです。今のままだと、日本社会がおかしくなっていくのではないかと感じてしまいます。

つまり、日本人一人ひとりがおかしくなってくるということです。先日のニュースで、今一番ほしいものは何ですか、の問いに、第一位がお金、二位が愛、三位が健康、というデータが放送されていました。どうしても今の現実の魅力が優先されます。今、豊かであることが大事なのです。この思いが長じると、利己主義的な人間になっていくような気がします。

こうした「今」を大事にしすぎるあまり、未来を軽視してしまう生き方には注意しなさいというのが、イエスさまの今日のメッセージのような気がします。当時の結婚式は、夜行われていたそうです。なんだか豪華な印象を受けます。当時は電気はありませんから、どうしても油を使ったともしびが必要でした。

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「今」のどんな状態にあっても、「未来」を見据えた備えがもっと大事であるということです。賢い乙女たちは、意地悪をしたのではなく、どうしようもなく大事なときであることを認識していたのです。「戸が閉められた」ということは、決定的な、大事なときであったことを物語っています。当時の結婚式には、誰でも参加できたようで、普通だと戸など閉まりません。イエスさまのメッセージが含まれています。

つまり、「未来」の重さにも注目しなさい、ということです。終わりのときの裁きのことです。その時には、神の前に一人で出ます。誰も助けてはくれません。人生の決算です。そのために、即物主義、現実主義に引きずり込まれるのではなく、「未来の現実」にあわせた今を変える勇気は大事になってきます。チャレンジです。

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