ユーキャンなら聞いたことはあったが、全く初耳のアイキャン(ICANN)に心ならずも関わり、苦い体験をしてしまった。ドメインオーナーが同じ思いをしないことを願い、シェアしたい。
そもそも、アイキャン(ICANN)とは
ICANN(アイキャン)とは、インターネットに関する各種資源を世界的に調整することを目的とするアメリカに本拠がある非営利法人とか。
ICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers、アイキャン)は、 インターネットの名前空間に関するいくつかのデータベース(と識別子)の維持管理と方法論の調整、ひいてはネットワークの安定的かつセキュアな運用の確保に責任を負う非営利団体であり1998年に設立された。
わかり易いところでは、ICANの大部分の作業は、インターネットの地球規模のDNS(Domain Name System)に関するものであり、DNSシステムの国際化についてのポリシー策定、 新しい一般的なTLD(top-level domains)の導入、ルートネームサーバの運用を含む。
情報源=ウィキペディアによるICANN
今回このアイキャンによって、知らぬ間にドメインが遮断されてしまうというアクシデントに遭遇したのだ。
サイトにアクセスできません
事の始まりはこうだった。
「ホームページにアクセスできません。なにか作業中でしょうか?」とのメールを関係先からいただいたのは月曜日午前中。早速調べてみると、確かにアクセスできない。
データベースの不具合を最初に疑って、まずはPhpMyAdminでDBの状態を確かめたところ特に異常なし。念のため最適化を施した後、裏口からのアクセスが可能かどうかを試してみると・・・なんと、サイトは開いた!!
裏口からのアクセスと書いたのは、使用サーバーがXREAでのこと。
XREAではドメイン設定の際「Main」を「blank」としSub以下に独自ドメインを設定しておけば、XREAが提供するhttp://○○○.△△△.xrea.com/をも生かしたまま運用できるので、私は緊急時のためにこの方法を採用している。
※因みに○○○は登録ID、△△△はサーバー名。
ということは、サーバーもデータベースも異常なしということ!
それなら原因は、DNSかネームサーバーのはず!!
ドメインの期限更新でサイトが表示されなくなった去年の悪夢を思い出した。そう言えば、このドメインはあの事件の後期限更新をしたのだから細心の注意を払って、DNSとネームサーバーの設定をしたはず。
それでも、どこかに不具合があったのか?
しかし、それにしても、なんで4か月近くたった今頃、不具合がが出てくるの?不思議に感じながら、DNSとネームサーバーの組み合わせを再設定。浸透にはしばらく時間がかかるというので、様子を見ていたら1時間経っても2時間経っても反映されず、該当ドメインではアクセスできない。
ドメインが壊れた?
なんとなく、そんな疑問が出てはきたが、この時点ではICANNによって制限されているなどは夢にも思わない。だから、試しにという感じでこのドメインに似たドメインを登録して設定してみたところ、30分ほどですぐ開通。
ということは、やっぱり、ドメインが壊れている!あるいは制限されている!という確信めいた思いが湧いてきた。
強制停止措置のドメインが増えている
そこで、ドメイン取得でお世話になっているバリュードメインのサイトを調べてみると、以下の記述があった。ふむ!ふむ!
ICANNのWHOIS情報正確性確認方針に基づき、WHOISで公開する情報が正確ではない場合、ICANNから不正情報として強制停止措置が行われているドメインが増えております。
対象となるドメインにつきまして、随時、弊社から対応のお願いのご連絡を行っておりますが、対応期日まで日がなく、お客様でのご確認・ご修正前に停止となる可能性が高い場合、緊急措置として、一旦、各項目を弊社のWHOIS情報に変更させていただきます。
情報源:バリュードメイン「WHOIS情報が正確ではないドメインについて」
まぁ、方針に従わないサイトは制裁されても仕方がないだろう、私はWHOIS情報はきちんと記載しているし、バリュードメインの代理公開もお願いしているのだから・・・と思っていたところ・・・実は、他人事ではなかった。
バリュードメインのカスタマーサポートには連絡が入っていた。今頃気づくなんて、が~~~ん!!
些細な記載ミスも要注意!
ご登録ドメインのWHOIS情報につきまして、WHOIS情報の正確性を監督する 国際機関(ICANN)より、正確な情報へ修正するよう弊社に連絡がまいりました。
つきましては、対応期日が短く大変申し訳ございませんが、Whois情報をご確認の上、「必ず」情報修正のお手続きをお願いいたします。
※ICANNにてWhois情報の変更が確認できない場合には、ドメインの運用制限が実施されます。予めご了承ください。
関係先にはヒラにヒラに謝り倒すと同時に、カスタマーサポートを通じてICANNに復活願を出してもらい、約24時間後に開通。
それにしても、指摘されていた修正箇所というのは住所欄に番地が続いて記載されているから、番地はその次の欄に移せとか、県名欄に○○県と記載しているので、県を削除しなさいとか、その程度のミスでこの制裁処置だ。実に厳しい!
自分の不注意をさらけ出して、皆さんの注意を喚起したい。
コメント