サイトオーナーなら、サイトのメンテナンスをしていて、きちんと設定したはずのものが期待通りに反映されず、右往左往することも1度や2度ではないはず。このエントリーはDNS設定にまつわるサイトへのアクセス不能で七転八倒した私の記録。
ウィンドウズ10にアップグレード後のトラブルでも要チェック
【2016年12月7日アップデート】
このエントリーを書いた当初は、単にサイトオーナーの奮戦記だったので、この記事に関心を持つのは自分でブログを書き、かつサーバーを運営していて私と同じ悩みを体験したことのある方々だったはず。
ところが、アクセス解析を見てみると、Windows10にアップグレードした後にインターネットに接続できなくなるトラブルにみまわれ、ここに訪れてくる方が増えていることが最近になって分かった。
なので、この項目を書き足し、グーグル・パブリックDNSの設定へのショートカットを追加することにした。
サーバー設定は問題なくできていたのに、ローカル環境のDHCP設定(IPアドレスの自動取得)が原因で、ウェブサイトにアクセスできず、苦しんだ悪夢とその解決策の一部始終をさらして、参考に供したい。
※DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)とは、コンピュータがIPアドレスを自動的に取得する仕組み。
昨日のエントリー「ドメインの期限更新でサイトが表示されなくなった」の顛末は、バリュードメインのDNS設定をうっかりしていたことが原因!再設定で一件落着は書いた通り。ところが、あの時に、もう一つの落とし穴があったことが分かった。
※DNSとは、一般にインターネットの住所録といわれるもの。
落とし穴=私が見た悪夢とは!!!
運用中の別のドメイン、○○○○○.netは来年2月に更新時期を迎えるのだが、9/25までに移管申請すると1,000円/年、との誘いに乗って移管申請したまでは良かったはずだが、申請画面の終了にあまりにも長い時間かかったので途中気が変わってキャンセルしてしまった。このキャンセルが事件の始まり!
○○○○○.netにアクセスできなくなってしまった。
前日に学習した通り、DNSレコード、ネームサーバーの再設定で回復するはずだとタカをくくったものの、期待通りにははかどらず、昨日の朝から今日昼過ぎまで悪夢の時間を過ごすことになった。
繋がらない異変に気付いたのは昨日の朝9時過ぎ。すぐにバリュードメインでDNSレコード、ネームサーバーの再設定を施した。DNSの浸透にはある程度の時間がかかるということなので、大人しく様子見を始めた。しかし、3時間経っても6時間経っても繋がらない。
夕方、気晴らしを兼ねてカミさんの買い物に付き合って、近所のスーパーまで車を運転。スーパーには入らずスマホをいじってみたところ、問題の○○○○○.netのサイトが現れた!やったぁ!DNSが浸透した!と喜んだのだが、家に帰ってPCで確認すると結果はやはり、おなじ。家の中ではスマホでもアクセス不可。夕飯を終えて、スマホ片手に散歩に出て確認すると、20mも歩いたところでサイトは現れた。
DNSはすぐそこまで来ているのか。なんだか、幽霊と付き合っているような変な気持ちになった。明日の朝になれば、我が家でもOK!を信じて寝たところ夜中にそれらしい夢まで見たので、明け方、4時過ぎスマホで確認してみた。結果、やはりダメ!夕べと同じく近所に出かけてスマホで見るとOK!
これって、どういうこと?
原因は自動的に取得したアドレスだったはず!
今朝は6時から原因究明作業。
繰り返し手を変え品替えのネット検索の結果出来上がった私の推理は、DNSの地域への浸透はすでに完了している、我が家で繋がらないのは、①ルーターもしくはモデムのキャッシュ②あるいはプロバイダのDNSキャッシュが原因ではないか―――。なぜならPC、スマホともに家の中で繋がらないのだから、デバイスではなくその上流のキャッシュを疑うべきかと。
推測に従ってまずは①を試した。ルーター、モデムともに電源を切って15分ほど放置したあと、電源債投入・・・・してみたが、結果変わらず。②のプロバイダのDNSキャッシュのクリア方法を調べる前に、気になっていたGoogle Public DNSを試してみることにした。
自動的に割り振られるプロバイダのDNSを削除して、Google Public DNSを指定するとキャッシュは回避できると考えたからだ。
結果オーライ!
Google Public DNSの設定方法
Windows10でのGoogle Public DNSの設定方法を備忘録を兼ねて書いておく。
1.スタートメニューから設定を選択。
2.ネットワークとインターネットを選択
3.ネットワークと共有センターを選択
4.接続中のネットワーク選択(私の場合、ワイヤレスネットワーク接続)
5.プロパティを選択
6.インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)をポイントした後プロパティを選択
7.下段の『次のDNSサーバーのアドレスを使う』を選択した後、Google Public DNSを設定し、OKで完了。
優先DNSサーバー(P) 8.8.8.8
代替DNSサーバー(A) 8.8.4.4
Google Public DNSを設定したWindows10では、例の○○○○○.netサイトを見ることができるが、もう一台のWindows7では相変わらず見ることができない。DNSのキャッシュがいつクリアされるのか、確認するためにもそのままにして様子を見てみたい。
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Google Public DNSをiPhone、iPadで使う方法はないかと探してみたら、やはりあった。こちらの方が意外と簡単。設定>WiFiと進んで使用中のWiFiのiマークをタップ、DNSを8.8.8.8,8.8.4.4に書き換えてDHCPリースを更新するだけだった。
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