12月6日、奄美市名瀬の聖心教会で行われた貴島丈弥助祭の司祭叙階式に参加した。天候はあいにくの雨であったが、開式40分前には既に6割ほどの席が埋まっていた。
聖堂の席は早い時間から埋まっていた
左側の列は満席に近い状態。前方に典礼奉仕者や聖歌隊の一団、それに続いておそらく地元教会の皆さんがずらり。聖歌練習は1時間前から始まっていたらしく、オルガンと指揮者に合わせて聖歌隊と一緒に聖歌を歌う人、静かに黙想する人、隣前後の方と叙階式を喜び合う信者、それぞれの思いで聖堂は活気が満ち溢れていた。
撮影のためにできるだけ都合のよい席を探していた私は、右側前方に空いている席が見えたので旧知の係に尋ねてみた。「席は決まっているのですか?」すると、右は前から親族・友人席でその後ろが優先的に本土からの参加者席になっているとのこと。良かった!
本土からの参加者席があった
急いで行くと、本土参加者席と書いた紙が貼られた最前列が空いていたので、祭壇が良く見える中央通路側の席を確保した。そこで、この日のために新たに買い増した携行に便利な全高58㎝の伸縮三脚(Amazonのお買い得品)を書見台にセットしてみると、ベストとは言えないが、そこそこのカメラアングルが設定できたので、やれやれ一安心。
ところが叙階式が始まると、公式カメラマンと思われる方々が中央通路の前方に立ったり横切ったり、また、前列の方々が撮影のために通路側にせり出したりで、何回も三脚を移動する羽目に。ベストアングルを求めて動くのは当然、今時はスマホを持っている人が圧倒的に多いことをうっかりしていた。まあ、それでも、なんとかそれなりに収録できたので良しとせねば・・・・。
叙階式での郡山司教のミサ説教は、昨夜YouTubeにアップ、鹿児島司教区HPや鹿児島司教区のFacebookPageで掲載されているので、それ以外のことで感想を書きたい。
民の力がみなぎっていた
なんと言っても、奄美大島での叙階式は奄美大島ならではの雰囲気が凄い!という一言に尽きる。カテドラルでの叙階式はスマートではあるが、奄美の叙階式に比べるとどこか何かが足りない。それは何処?何のこと?と聞かれそうなので、恐れずに言葉にしてみると、『民の力』と言えそうな気がする。
典礼でも、祝賀会でも、地元のと言うより土着のとまで言ったほうが適切かもしれないほど生活感のある信徒の底力がみなぎっている感じがした。そんな共同体の中で育った貴島助祭が司祭に叙階されたのは、信仰と生活の遊離が懸念されている現代教会にとっては大きな希望だ。
祝賀会には400人も参加
祝賀会はステージ近くの右側に、結婚式でいう高砂席が設けられ、郡山司教と貴島神父の席。ステージに向かって4列の客席がズドーンとあった。400人の参加者だというから、一列に100人が座った勘定になる。立食のパーティを想像していたので、祝賀会場の設営方式にも面食らってしまった。
余興も盛りだくさん
各小教区やグループが色々な余興を演じて、延々と座を盛り上げたことは言うまでもない。締めくくりは、もちろん「六調」だった。
下のビデオは笠利小教区の出し物「ワイングラスの光のショー」。画像処理をしなくてもプライバシーの問題をクリアできそうなので、掲載することに。
大笠利小教区の出し物は、「ワイングラスの光のショー」・・・ワイングラスの中に入ったローソクを両手に曲に合わせて振付が行われています。出演は信徒メンバーと主任司祭。
Posted by カトリック鹿児島司教区 on 2015年12月7日
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