9月17日(木)午後の「安保関連法案」参議院特別委員会は議場騒然とした中で、本当に採決できたのか?テレビ、新聞は何を根拠に強行採決、可決というのか分からない。
私はあの日午後、パソコンをいじりながらずっとNHKの国会中継を流していた。鴻池委員長に対する不信任動議とその提案趣旨説明、賛成討論、反対討論はそれぞれの立場と主張を鮮明にしてくれたので、非常に興味を感じ途中からパソコンをやめてテレビに釘付けになった。
委員長不信任動議の採決は、予想通り否決。鴻池委員長が復席してこれからの質疑が見ものだと思っていた矢先写真のありさまになった。(この写真は翌日のテレビ画面を撮ったもの)
NHKも当初何が起こっているのか分からず、何の説明もなかった。なのにしばらくしたら「可決されました」と言い出した。一体何を根拠に可決と言えるのか?
委員長(議長)の発言が委員に聞こえないのに、採決ができようはずがない。
参議院規則には以下の定めがある。
第136条 議長は、表決を採ろうとするときは、表決に付する問題を宣告する。
議長が表決に付する問題を宣告した後は何人も議題について、発言することができない。
第137条 議長は、表決を採ろうとするときは、問題を可とする者を起立させ、その起立者の多少を認定して、その可否の結果を宣告する。
議長が起立者の多少を認定し難いとき、又は議長の宣告に対し出席議員の五分の一以上から異議を申し立てたときは、議長は、記名投票又は押しボタン式投票により表決を採らなければならない。
テレビ中継で見る限り、議長の「表決に付する問題の宣告」はない。また、参議院記録部の記録でも、委員長の復席から退席までは「発言するもの多く、議場騒然、聴取不能」と記されている。
採決の不存在確認を求める弁護士グループのサイトを発見、ホッとした。参議院記録部の記録写真も同サイトで見つけたもの。
中継では、丸山和也氏(自民党)の顔も映ったが、弁護士のこの方はこの国会審議をどのように説明するのだろうか?
コメント