待降節第4主日(A年)の説教=マタイ1・18~24

2016年12月18日

2017年説教の年間テーマ「神のふところ」
神のふところは限りなく大きい

「人」の成長は、生活習慣により個人差が出る

日本の人口は確実に減少しています。その中で、昨年は5年ぶりに赤ちゃんの出生数が増加に転じたそうです。とはいっても、人口の全体の増加にはつながっていません。

また、その成長過程で、各々生活習慣が身に付き「人の成長」に個人差が出てきます。そして、年を重ねるに伴い「生活習慣病」という症状も出てきます。この新たな病は中年以降の方々の「代名詞」のように言われているようですが、成長真っ只中の小、中高校生にも言える時代になってきました。少なくとも喜ぶべき出来事ではないような気がします。

ビックリ!睡眠教育?が各地の学校で広がっている

先日、新聞を読んでいましたら、「なんだこれは!」と、わたしにとってはびっくりするような活字が目に飛び込んできました。「『眠育』学校の目覚め」という見出しです。(2016年12月10日夕刊・讀賣新聞大阪本社)「スマートフォンの普及などで寝不足になりがちな子どもたちに睡眠の大切さを伝え、生活習慣を改善させる「睡眠教育」(眠育)が各地の学校で広がっている」というのです。

以前、よく聞かされてきたことです。「日本では昔から、家庭、学校、地域社会による子育てが確立されてきている」と。最近の状況はどうでしょうか。時は流れても、いつの時代も「子育て」の主役を果たすのは家庭であろうと思います。先ずは親であり、兄弟姉妹、その他の家庭環境は大きな力となります。学校、地域社会は、家庭よりもっと広い社会環境の中で育まれる、人としての育ちに多大な力となっていきます。

「眠育」は大事?!大阪市淀川区では15分の午睡を導入

それだけに、生まれてきた赤ちゃんを宝物みたいに感じ、接していくお母さんを見て、周りの人たちも喜びとともに満面の笑顔で迎えるのです。少しずつ大きくなってきた今の子どもたちが、寝不足のピンチに陥っているというのです。

寝不足や不規則な睡眠は子どもの成長に悪影響があり、心身の健康を損なう恐れがあるとされています。そこで、大阪市淀川区では、昨年度から全小中学校で「眠育」を取り入れたということです。児童が机に伏して15分仮眠する「午睡」を導入したのです。

旧約時代の義人は、罪を自覚して神の前で畏れおののいた

イエスさまが生まれた時代はどうだったのでしょうか。今日の福音では、「イエス誕生の次第」が朗読されます。その前には、アブラハムから始まる長い系図が記されています。つまり、神の救いの約束はアブラハムに向けられた誓いに始まり、それが具体的な歴史の中で具体化されてきたことを示す大事な記述になります。なかなか実現しない救いの業でありながら、だからこそ、イスラエルの人びとにとっては希望となって受け継がれてきたのでした。

子育てと同じように、受け継がれてきた口伝えの救いへの信仰も、年とともに「罪」という不規則な眠りから覚め、限りない「あわれみの神」理解へと大きく膨らんで成長していったのでした。旧約時代の義人は聖なる神の前では畏れおののきます。その義人ヨセフが、子どもが急に何かに目覚めたような成長をするように、目覚め、神のあわれみ、愛が具体的にあらわれる瞬間(イエス誕生)に立ち会うことになります。

義人ヨセフは、天使によって目覚め、イエスの成長に寄与する

始めからヨセフが立会人になろうとは思ってもみないことだったでしょう。たじろいだはずです。旧約の義人たちは、聖なる神の前では自分は汚れきった人間としての自覚があったからです。だから、神から遠ざかろう(マリアとの離縁)とします。

そこに天使が救いを明らかにしてヨセフを安心させ、ヨセフにとっては、聖なる神がもっと身近にわたしたちの間に誕生するという信仰を深め、その感激感動がその後の子育て(イエスの成長)に大きく寄与していくことになります。

今の子どもたちは「寝不足」という問題を抱えているようですが、はたしてイエスさまは、・・。

わたしたちもキリストの誕生を前に、神をもっと身近に覚える出会いを見つけましょう。きっとあります。