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主の洗礼:イエスさまは、まさに「われわれと共におられる神」

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主の洗礼(A年)の説教=マタイ3.13~17

2014年1月12日

message-eycatch昨年の「流行語大賞」には、「今でしょう!」「倍返し」「じぇーじぇー」「おもてなし」の4つの言葉が選ばれました。「大賞」と言うからには一つだけかと思っていましたら、同時に4つだったので、これは「日本人らしいな」と感じたものです。

「流行語」というのは何を基準に評価し、選択しているのだろうと思ってしまいました。国民の話題になったことば、わたしたちの印象に残った表現等、内容がまちまちのような気がしてならないのです。ややこしいことはさておいて、・・・。

近年、「自己責任」「個人情報」「秘密保護」なることばを、しばしば目にしたり、耳にしたりいたします。日本人は、どちらかといえば、隣の人のぬくもりを感じ、心を配り、どちらかといえば、プライバシィ―も深刻に考えてこなかった民族かなと感じてきました。わたしも日本人なんですが、・・・。

それが、にわかに「個」が表舞台に登場してきたものですから、プライバシーのなんたるかがわからないまま、いつの間にか法律が優先してしまった感があるのではないでしょうか。

いわゆる“アイデンティティー”です。英語辞書によりますと「自身の独自性」との訳が載っていました。「わたし」の「わたしらしさ」ということができます。

今日のみことばの中心にはイエスさまの「イエスさまらしさ」が何なのか、イエスさまとは誰なのかが示されている主日と言えます。「わたしの愛する子、わたしの心に適う者」と、イエスさまのことを表現し、これがイエスさまのアイデンティティーであると位置付けています。

洗礼を受けられた後の出来事ですが、ヨハネから洗礼を受けるために多方面から集まって来た人びとの中におられるイエスさまは、まさに「われわれと共におられる神」でもあられます。これまた、イエスさまの個性であると言えます。

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わたしたちの受洗についても同じようなことが言えます。洗礼を受ける前に信者共同体と共にいるイエスさまの仲間になろうとし(洗礼の準備)、主の祭壇に赴き、「あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」(洗礼の秘跡)と宣言されたのです。この神のことばが、わたしの中で聞こえ、意識されているのでしょうか。

主の洗礼の祝日が年明けの今日、祝われるということは洗礼の時の、あの神のことばを意識するいい機会をいただいたといえます。

新しい気持ちに包まれ、安らかで、平和で、願わくは、いつも元気で明るく、幸せな日々である一年としていただきましょう。イエスさまはきっとおっしゃいます。「今年もずっとあなたのそばにいるよ」と。

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