主の公現(C年)の説教=マタイ2.1~12

2013年1月6日

寄り添うイエス神の母マリア、世界平和祈願の日、そして、元旦が重なり合って、新しい年を迎えました。なによりも、心身が健康で新しい年をむかえることができて「おめでとうございます」ですね。この「めでたさ」を、一年生活する中で豊かにし、一年の終わりには、中身のある確かな次への「めでたさ」にしていきたいですね。
ところで、聖書のことばの中で、みなさまにとりましても「これは」、という大事なみことばがあるのではないでしょうか。わたしも大事にしているみことばがあります。その一つが次のみことばです。

「天地の主である父、わたくしはあなたをほめたたえます。あなたはこれらのことを知恵のある人や賢い人には隠し、小さいものに現わしてくださいました。」(マタイ11章25節)

イエスさまのこの言葉の実現が、今日の公現の主日の福音書の中にあるような気がします。イエスさまのご誕生は、メシアとしての誕生でした。人々の救いのために、それも全人類の救いでした。そのことが最初に現わされたのが羊飼いであり、東方の博士たちでした。

この二つのグループは、「小さいもの」の代表だったのではないでしょうか。羊飼いは、社会的にも低くみられ、細々と暮らしている人たちでした。また、「東方の博士」と言われても、聖書の原文では王でもなく、博士でもなく、マジシャンとあります。つまり、星占い師です。

そして、占い師は、ユダヤの社会では、一番軽蔑され、暗闇に生きる人たちとして社会からは相手にされていませんでした。しかも、選民でなく、「異邦人」です。

こうした人々の「招待」は何を意味するのでしょう。明らかに、イエスさまの誕生の瞬間からメシアの目的とその働きの内容が啓示されているといえます。社会の片隅で生きることを余儀なくされ、闇の中に住んでいる人たちに「光」が差し込んだのでした。それが、「主の公現」の祝日の意味ですし、わたしたちへの温かいメッセージなのです。

そのために、ぬくもりのある自分の場所を抜けて招かれたところ・光への「旅」をする必要があるのです。羊飼いも東方の博士もそうでした。さあ、わたしたちも新たなぬくもりを求めて旅立ちましょう。