温泉は心身のリフレッシュに最適

鹿児島の銭湯は温泉

鹿児島市内の銭湯は、みな温泉だ。
入り口は昔式の番台ではなく、ほとんどの銭湯には入浴券の自販機があってフロントで券を差し出す方式。お湯はもちろん地下から湧き出る天然温泉。サウナ付きで料金は大人390円。この安さでまるで温泉地の気分を味わうことができるのだ。これは鹿児島の大きな自慢。私は暇を見つけては温泉に行くことを楽しみとしている。

温泉

温泉に行く目的は、身体をきれいにするということもあるが、考えがまとまらない時などにも利用している。問題にぶつかった時、新しい境地を得たいときなどゆっくり自分と向き合い、心身のリフレッシュに最適だと感じているからだ。

だから、温泉にいく時はいつも一人。たまに遠方から来た友人を案内するために連れ立っていく時はあるが、これは私の温泉利用方法としては例外。

私の場合、自分と向き合いたくて温泉に

普段は汗を流してサッパリした後、サウナでさらに汗を絞り出し水風呂で引き締めたり、広々とした湯船につかりながらゆっくりと自分と向き合いたいのだから、温泉で友人や知り合いとばったり出会うことを好まない。万一、鉢合わせした時は挨拶をそこそこで終わらせ、できるだけ目が合わない距離を保つように心がけている。

また、隣に座った縁での声掛けはもちろん、世間話も避けたいところ。

これって狭い考えかな?と思うこともある。
でも、言い訳がましいが、外国人の恩師がかつて話してくれたことを思い出し、これで良いのだと言い聞かせている。
「学会が行われたホテルの男子トイレで、同じ学会に出席していた○○宮と隣同士になったことがある。挨拶をすべきかどうか迷った。日本の礼儀はどうなってる?君ならどうする?」

その時は答えが出せなかったが、今なら「目を合わさないように、そそくさと立ち去る」と答えるだろう。

トイレで高貴な方と出会ったらどうする?

世間一般の皆さんは、銭湯温泉で知らない方から声をかけられた場合どのように応対するだろうか?また、私の恩師のように、男子トイレで皇室の方や社会的立場のある方を見かけた場合は、どのような態度に出るのだろうか?

私はやっぱり、自分はそっとしておいてもらいたいし、相手にもそっとしてあげるようにしている。これって、独りよがりだろうか?

先週の土曜日、客の少ない時間帯を狙って近くの銭湯温泉に行ったところ、狙いが当たって湯船も洗い場も客はまばら、ゆっくり自分の時間を楽しむことができた。

ところが、事態はサウナ室で一転。
最初私ひとりだったところに、後から入って来た方が「こんにちは」と言いながら入ってきて、愛想よく「ご主人は入浴パスをもらっていますか?」と声をかけてきた。とっさには質問の意味が分からなかったが、市が70歳以上の人に発行している「敬老入浴券」のことだろうと思い「いえ、未だです」と答えたら、ニコニコしながらまた質問が来た。「学生時代は都会で過ごされましたか?」

「そっとして下さい」を示す方法はないものか?

当たり障りのない返事をして、多少の会話も交わした後、汗がたっぷりと出たので「お先に失礼します」とサウナ室を後にし、カランとシャワーがある場所でゆっくりしていたら、間もなくその方がまた横に来た。

場所はいくらでも空いているのに!私の横に!!そしてまた、話し始めた。

参ったなぁ!ことば遣いも話の中身も身のこなしもきちんとして、鹿児島では上流階級とあがめられる元公務員風の紳士なのだが、自分の時間を楽しみたい私には苦痛。話にしばらく付き合って、なんとかその場を逃れたのだが。

こんな事態を防ぐ方法はないのだろうか?

例えば、そっとしておいてくださいというイラストの描かれたプラスチックカードを首にかけるとか?(笑い)